1匹の弱虫が意外と強くて笑えるんです

インディーズ漫画家の生き様ってやつを見せつけてやるさ。

バイオレンスの1歩手前からの・・・

あの子が四つ葉のクローバーを探してるあの場所は

うちのポチが、毎日イヤと言うほどオシッコする場所。

長谷川です。

えー……では、昨日の続きです。

僕は、「気ぃ悪いから帰るわ」と言い、席を立って玄関へと向かいました。

ただ…人がギュウギュウで座ってるので、思うように歩けないのです…。

それにも段々ムカついてきて……『なんで人が通りよんのに、のけへんねん!』 と思い…

ガンガン当たっていってました…当然、僕の足にガンガン当たった人たちは

『何こいつ?』みたいな顔して見てくるわけですよ…。

で…玄関まで辿り着き、靴を履いてたのですが

何でしょう?………ちょっとイライラが頂点に達してしまいまして……。

ある行動に出てしまいました……その日、雨が降っていたというのは

昨日の初めのほうに書きましたよね?

んとね…玄関のトコに、アルミ製の傘立てがあったんですよ。

雨降ってるので、傘でパンパンになってるんですよ。

で…イライラが頂点に達した僕は、ボッコーンって傘立てを蹴り飛ばしたんです…。

そしたら、ドアにガァァン!当たりまして……傘が散乱してしまいました……。

で……今までザワついていたはずの部屋が、誰もいないんじゃないか?ってぐらい

シーーーーーーーンとなりました。

まぁ……イライラMAXの僕には、その静けさなどホントどうでもいい事なので

ドアを開けて、エレベーターに向かいました。

すると後ろから、明らかに僕に向けてであろう物騒な怒号が飛んで来てるんですよ。

で、後ろを振り返ると8人が部屋から出て、こっちに歩いて来てるんです…。

8人の内の1人は、僕をここに騙して連れて来たDくんなので

敵は7人ですよね?………。

でも、もうこっちはエレベターの前に来てますから、逃げ切り体制に入ってるのですよ。

『追いかけて来てみろ』と思い、エレベーターのボタン押そうとしたら…

エレベーター1階で止まってるんですよ……ここ8階なのに……

『誰やねん!?』 と、心の中でツッコミましたよ……。

まぁ……他の住人の方もいるので仕方のないことですが……。

長谷川専用じゃないので仕方のないことですが……こんな時に動かさなくてもいいじゃん……。

ただ! まだ望みはあるのです!

ほら、エレベーター付近て階段あるじゃないですか?

なので、辺りを見渡したのですが……無いんです階段……。

よーく見ると反対側なんですよ……『うそん!』思いましたもん…。

これで、コマンドから『にげる』が完全に消えまして…

『あやまる』などは、もちろんありません…『たたかう』一択です……。

装備は折りたたみ傘のみです…。

その時の僕の持ってた折りたたみ傘は、柄の部分がフック状で

けっこーゴツかったんです。

なので、柄と先の上下を持ち替えました。

原っぱで、マンモスを狩っていた頃の、何かDNA的なものがあったのでしょう…

無意識に、攻撃力の上がる方に持ち替えていました。

で…7人がギャーギャーわめきながら向かって来るわけですよ。

空手家のWくんが先頭切って、やる気満々なわけですよ…。

普通なら、7人相手に戦おうなんか、まず思わないですよ…。

勝てるわけないですもん……漫画じゃないんだから……。

ただ…この時の長谷川は、変なスイッチ入って戦闘民族サイヤ人と化してるので

好戦的になってました……。

『取りあえず、頭フルスイングでいったら2、3人はいけるやろ』と、物騒なことを考えておりました…。

その内、騒ぎに気づいた住人が通報してくれるだろうと計算もしてました。

んでね、距離が縮まり、いよいよとなった時に…

Dくんが7人の敵の前に立ち、アタフタしながら こう言いました……

「みんなホンマにゴメン! 長谷川くんには俺から、ちゃんと言っとくから!」 と……。

ええええええええええええええええ!?

………おかしくないか?…………。

何その…長谷川1人が、空気読まなかったから、こうなったんだよみたいな感じ………。

何その…長谷川1人のせいで、村の治安が乱れましたみたいな感じ………。

何その…長谷川1人のせいで、村がドラゴンに襲われましたみたいな感じ………。

……………………………意味がわからん……………。

で……敵が、こっち睨みながら引き上げて行きました…。

僕は、Dくんと一緒にエレベーターに乗りました。

Dくんは、僕にずっと謝っていましたが、僕はずーっとシカトしてました…。

つーか…『コイツどつき倒したろか』と、思っていました……。

んで、そのマンションから駅まで徒歩10分ほどなのですが

ずーっと付いてきて、ひたすら謝ってました………。

でも…僕は、ずーっとシカトしてました……『お前なんか知るかぁ!』思ってました…。

僕そーゆうのホント無理なので……できた人間じゃないので…。

それ以来、Dくんとは一切 連絡は取ってません…。

この時期になると思い出す話でした…。

あーゆうのはホントやめた方がいいですよ、友達や知り合い失くすから。

まぁ…こんな感じ。

んじゃ、バイバイ。