1匹の弱虫が意外と強くて笑えるんです

インディーズ漫画家の生き様ってやつを見せつけてやるさ。

バイオレンスの5、6歩手前

夜に、なんか赤い……光?…たぶん…なんか赤いヤツがね…

どっちやったかな?……たぶん駅の方?…いや……

山本さんちの方やったかな?……たぶん、そこら辺から…赤いのが

ギューーーン!って…こんな感じでギューーーーーン!てしてから

クルクルクルクルゥーーってなって……バーーーーーーッって向こうの方に……

ヘタクソかっ!!!!!!

長谷川です。

こんちくわ。

さっき、母親から電話があり、1時間半ほど話して

しんどくなっております……野良猫の話はもういいから………。

えー……20歳の時でした。

時期的には今頃だったと思います。

雨が降っておりました。

高3の時の同級生(男)から、「今からゴハンでもどう?」みたいな電話が

かかってきました。

久しぶりの電話でしたが、学校でも けっこー喋ってましたし

ウチにも3度ほど遊びに来たことがあった子なので、会うことにしました。

で、神戸の某駅で待ち合わせしました。

僕は、その頃、造園の仕事をしており、その元・同級生……Dくんとしましょうか…

彼は大学生でした。

んでね、会ってすぐにDくんが、「ちょっとバイト先に忘れ物したから、寄ってもええ?」と

聞いてきましたので、僕は「じゃあ、その辺で待っとくわ」と、答えたのですが

Dくんは「一緒に来てもらっても、全然ええトコやから」と、言うので付いて行きました。

で、Dくんと共に向かった先は、8階建のマンションでした。

某動物の名前がついたマンションでした。

『マンションがバイト先ってなんやねん?』とは思いましたが……

まぁ…こんな性格なので、『ちゃっちゃと済ませてくれ』などと思いながら

Dくんの後を付いて行きました。

エレベーターに乗り、最上階の8階で降り、1つの部屋に通されました。

えー……ドアが開いて、部屋の中を見た瞬間ビックリしました……。

信じられんぐらい人がいたんです。

『今から戦でもすんのか?』ってぐらい人がいたんです。

たぶん…1LDK(16畳ぐらい)の部屋に40人ぐらいはいたと思います。

しかも、隣の部屋も借りているようで、ベランダを人が行き来してました。

んでね…その光景見て最初に思ったのが…『あ、宗教の勧誘や』 でした。

つーかね…その光景にもビックリしたんですが…もっとビックリした事が

ほとんどが、僕が行ってた高校の同窓生なんですよ。

実際に喋ったことある人間は少なかったのですが

『あ、アイツ知ってる……アイツ見たことある…』みたいな奴ばっかなんですよ。

で、その中に30代ぐらいの女性が2人おりまして、そのうちの1人が話かけてきました…。

「Dくんのお友達ですよね?」と…。

んでね、Dくんと その女性が僕の前に座りまして、Dくんがこう言いました…

「長谷川くんバイトせぇへん?」 と。

まぁ、僕は「どんな?」と、答えましたが、『ウゼー帰りて―』ぐらいにしか思ってませんでしたし

はなっから話を聞く気なんてありませんよ。

でね、僕の「どんな?」に、今度は女性がマシンガンのように喋り始めたわけなのですが

早い話が、『マルチ商法』や『ねずみ講』と言われる類のものですよ。

しかも、商品がショボイんですよ。 ガチャガチャで出て来そうな腕時計なんですが

それを3000円で売れと言うんです。

もうね…お前らアホか思いましたもん。

ここにおる全員 死んだらええねん思いましたもん。

僕ね…その辺からちょっとキレかけててね……自分で分かるんですよ……

頭の中が白くなっていくあの感覚ですよ。

で、その女性の言うこと全否定していると

僕とDくん、女性が話してる場に、新たに2人投入されました。

LくんとWくんとでもしときましょうか。

LくんもDくんと一緒で高3の時の同級生です。

何度か喋ったことはありますが、仲良くはありません。

Wくんは、全く喋ったことありませんが空手部の悪い奴だったので知ってます。

『なんか、めんどくさい事なってきたなー…』とは、感じましたが

そんなオモチャみたいな時計仕入れて、3000円で売りさばいて儲かるなんて

これっぽっちも思ってないんだから、「やりたい」なんか言いませんよ。

で…全く話が進まない中、女性がほんとムカつくこと言いやがったんです…

「Dくんは、長谷川くんの為を思って今日ここに長谷川くんを連れて来たんだよ」 と…。

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』 思いましたからね。

その一言で僕は、「気ぃ悪いから帰るわ」 と言い、席を立ちました。

ただ…まぁ…変な空気にはなりますよ……。

んで、その次の僕の行動もよくなかったんですよ……。

後半へ続く!

んじゃ、バイバイ。