1匹の弱虫が意外と強くて笑えるんです

インディーズ漫画家の生き様ってやつを見せつけてやるさ。

ナガレモノ症候群

むかーし、むかし

あるところに、おじいさんと、おばあさんが、住んでおりました。

おじいさんは山へ、シバかれに……誰にっ?!

おばあさんは川を洗濯に……業者かっ?!

長谷川です。

なんか、いっつもゴメンね……。

んじゃ、昨日の続きからですね。

当時、隔月刊誌だった「別冊ヤングマガジン」への掲載を目指す事となり

ネームをやっていたのですが、ことごとくボツを喰らっておりました。

自分が何を描きたいのか分からなくなりました。

担当さんとの打ち合わせもギクシャクした感じでした。

そうですね、ヤンマガでの担当さんには

よく「ブッ飛んだ設定で!」と言われてましたね。

ただ、長谷川はブッ飛んだ設定で勝負できるような人間ではないのです。

現に、今お世話になっている編集者さんにも

「長谷川さんは、なんでもないような話を面白く読ませるよね」と言われてますからな。

で、ヤンマガの方で行き詰まって、どうせ逃げるならと思い

幕末モノを描きたいと担当さんに伝えたのです。

何故か、すんなりOKが出ました……。

そして、ネームにOKが出て、普通ならそのネームをコンペに回してもらうのですが

その担当さんは、原稿にして提出した方が通りやすいという考えを持っており

完成原稿での提出となりました。57ページを2ヶ月で描きました。

まぁ、コンペの結果はというと落ちたんですけどね。

んで、まーた漫画がイヤになるのですが

担当さんが、次どうするの?みたいな電話を下さった時

もう何が描きたいか分からないみたいな事を長谷川が申したところ

ラグビーを描いてみないかと……。

その頃ね、「スクールウォーズ」というラグビーを扱った映画の予告が、テレビCMなんかで流れてたのです。

元々、山下真司さん主演でドラマでやってたものを、照英さん主演で映画にしたものです。

担当さんは「ラグビー来るかもしれないよ」と仰ってました。

でも、僕はラグビーに何の興味もありませんでした。

今だってラグビーなんて何とも思いません(ラグビー好きな人ゴメンナサイ)。

ただ、やるだけやってみようと思い、本屋でルールブックなんかを買い込み

テレビでラグビーの試合を観たりしましたが、ぜんぜん面白くないのです。

なんですぐ団子になるのだよと……。

で、何度かネームやったのですが、案の定ボツの嵐で

とうとう心が折れ、いつも通り逃げました。

でも、今回は漫画とは完全に縁を切ってやると心に決めての逃げでした。

この続きはまた次回 (´∀`*)ノシ バイバイ