1匹の弱虫が意外と強くて笑えるんです

インディーズ漫画家の生き様ってやつを見せつけてやるさ。

ニュートラルに入ってるか確認したらトップギアだった

今日2人で婚姻届出してきました。

なんだアレ?! 

 
長谷川です。
 

こんにちわ。

 

えー…昨日の続きになります。

ホテルの玄関前で待っていて下さった編集者さんが「長谷川さんですか?」と
話しかけながら、近寄って来て下さったワケですよ。
僕ね…いつもの癖で、思わず「いいえ」と言いそうになりましたからね。
 
前にね、長谷川の地元のSATY(現イオン)で、小学校の時の同級生が
「長谷川くんやんなぁ?」と話しかけてくれたのに「いえ、違います」と
言っちゃいましたからな。 
向こうは、不思議そうに長谷川のこと見てましたからな。
たぶん小5の時の同級生だとは思ったのですが、10年弱ぐらい経ってたので
ハッキリとは覚えてなかったのですよ……で、条件反射的に「いいえ」と
言っちゃいました…あの時はゴメンね…。
 
あ、話を戻しますね。 
玄関前からホテルのロビーに移動して、4人がけのテーブルに腰を掛けたのですね。
すぐ近くの2人がけのテーブルには、サラリーマン風の男性が1人新聞を
読んでくつろいでおられました。
 
んでね、編集者さんがすぐに飲み物を頼んで下さったのですが
その時にボーイさん?にね「コレどけてもらっていいですか? 仕事できないので」と
編集者さんが仰ったんです。
「コレ」というのは、テーブルの上にあったランプ的なモノです。
で、僕にも「仕事できないもんねぇ」と仰ったのですが…。

その時、長谷川ね…『仕事ってなんぞ?』と軽くパニックになったのです。

えっとね……僕ね……顔合わせ程度で、ゴハン食べながら漫画の話して
「今日は楽しかったねぇー」みたいな感じで帰るものだと思っとりましたから。
「今日は楽しかったねぇー」って……デートか!
 あ…ちなみに長谷川はジンジャーエール頂きました。
初めてジンジャーエールに甘いのと辛いのあるの知りました。
編集者さんが辛いの頼んでたので。 
メニューには甘いのとか辛いのなんて書いてないのに辛いの頼んでたので
この人すごい修羅場を、いくつもくぐって来たんだろうなぁと感動しましたよ。
 
で、ですね、編集者さんがテーブルの上にiPadを置かれ
例の4人を水産高校に入れればいいんじゃないかと話しておられました。
何かね、テレビの学校訪問みたいな番組で、水産高校が取り上げられてて
興味を持ったらしいです。

 偶然、僕もその番組は見てたんですが、僕は何とも思わなかったです……。

だんだん、テーブルの上に置かれたiPadが、まな板に見えてきました…。
まぁ、特殊な高校とか特殊な大学や学部って面白いみたいな話をしておられ 
 「あの4人は、落とし所さえ間違わなければヒット作にできますよ」 と……。
 
 
 で……「ヒット作」という言葉がスゴく引っかかるのですよ…。
『ん?……この人は何を言っておるのだ…』と。
で、長谷川が冷めた感じで「ヒット作……ですか?…」と問いかけると
編集者さんが「ヒットさせたくないですか?」とすぐ返されたので
僕はまた冷めた感じで「いや…漫画描いてる人なら、みんなヒットさせたいんじゃ
ないでしょうか」と。
たぶん、編集者さんの目には、かなり冷めた奴に映ったんじゃないでしょうか…。
お笑いの漫画描く奴には見えなかったんじゃないでしょうか…。 
 
で、そんな冷めた長谷川に編集者さんが返した言葉は
「良かったぁー。たまに作家さんでヒットしなくてもいいって人いるんですよ」
でした。
何でしょうね?…たぶん、編集者さんも感じておられたんじゃないでしょうか。
距離感というか温度差というか……そーゆう類いのモノを…。
 
ただ…僕が、その時いちばん気になってたのは、近くに座ってたサラリーマン風の方が
編集者さん越しに何度もチラ見してくることだったのですよ…。
まぁ…そこで2時間ほど主人公達の放り込み所の話をし、編集者さんが
予約したというお寿司屋さんに連れて行ってもらい、漫画の話の続きを
したワケなのですが… そこでも想いの行き違いみたいなモノが
出ることになるのです。 
その話は、また次回ということで。
 
んじゃバイバイ。