1匹の弱虫が意外と強くて笑えるんです

インディーズ漫画家の生き様ってやつを見せつけてやるさ。

ダチョウ倶楽部的なアレ

朝早くに森に行ったら、隣のおばさんが落ち葉を食べてました。



長谷川です。


こんにちわ。

9月になりましたね。

僕はと言いますと、相も変わらず体が死ぬほど元気です。

言っときますよ! 僕たぶんこれ死ぬまで生きますよ!


あ、昨日、すみだに「今日のブログ中身なかったね」みたいに言われました。

アホかと。 そんな毎日毎日、中身のあるもん書けるわけないやん。

ほとんど部屋におんねん、こっちは。

ノーギャラで書いてんのに、こんな日記みたいなもんにもクオリティ求められても

そこまでのサービス精神は無いっちゅーねん、こっちは。

これ以上、すみだが何か文句つけてきたらアイツの家行ったろー思います。

僕、アイツんちの住所知ってるんで。

ただ…アイツにもこっちの住所知られてるんで、お互い喉元にナイフ突きつけてる状態です。


じゃあ、今日はちょっと時間あるんで、これも担当さんからオフレコでお願いと

言われた話しましょうか。

オフレコでお願いって言ってる時点で、「絶対に押すなよ」って言ってるようにしか

聞こえないので。


えーっとね、「先生、黒髪になっても気付いてくれる?」は連載になってなかったかも

しれなかったんです。

連載になってないどころか、生まれてなかったかもしれなかったんです。

と言いますのも、去年の10月の中頃にぜんぜん違う漫画で連載決まってたんです、僕。

雑誌は同じ漫画アクションなんですけどね。

まぁ、ネーム2本見せて連載が決まりまして、年内に後3本描いて5話分ストック

作っておこうとなりまして…んで、12月にはもうスケジュール的なものも決まってまして

1話目が掲載される日も決まってたので、それに合わせて動いてたんです。

なので、ビジネスホテルのバイトも10月の30日に年内で辞めなければならない事を

伝え、12月の17日がバイト最終日だったんです。

で、その日の打ち合わせですよ、バイト辞めた日の打ち合わせですよ。

編集長が変わるから、あの連載やっぱ無しよってなったんです。

「はぁ!?」思いましたからね。

「どんだけドラマチックやねん俺の人生」思いましたもん。

ただ、この時、担当さんが新旧2人の編集長に噛みついてくれたんです。

「長谷川さん連載に合わせてバイト辞めたのに何やってんスか!」みたいに。

それで、バイトしながら半年ぐらいかけてやってきたことはゼロになったのですが

1話目の掲載日はそのままと言う とんでもない状況になりまして…

「先生、黒髪になっても気付いてくれる?」みたいな話をやろう言われたんです。

ただ…んな簡単に切り替えられませんよ、僕マシーンじゃないんだから。

1話目のネーム4本出して全部ボツですよ。

4本目なんか12月31日にボツ喰らいましたからね。

担当さんなんか「もう僕もキャラなのか設定なのか分からなくなりました」って

泣きごと言ってましたからね。

泣きごと言いたいんはこっちやっちゅーねん。

僕も、この時けっこうムカついてたんで…

「この企画ホントに面白いですか? これ僕のカラー出てますか?」って

ちょっと強めの口調で言ってしまいまして…担当さんは「ちゃんとやれば面白いと思います」って

言ってましたが…ああ、これ毎回16ページでやるって決まってたんですが

担当さんが「1度40ページぐらいまで描いて、そこから削っていくのはどうですか?」と

言いまして、僕も「ああ、やってみましょうか」みたいに答えたのですが

内心は「アホか、そんな まどろっこしいことやってられっかよ」だったんです。

だって、1月の12日には予告ページで使うカラーを描かなダメなんですよ。

1月の25日には1話目の原稿の締め切りがあるんですよ。

それなのに、12月31日の段階でネーム無いんですよ。

んで、担当さんは1月の4日までは正月休みさせてほしい言うてたんで

1月5日にネーム出すんですが、「これ通らんかったらどうなんのよ?」って

話じゃないですか。

僕ね、なんか一気にやる気なくなって1月の1日と2日、布団入って天井を

見てるだけでしたからね。

世間は正月で浮かれてんのに、布団入って天井見てるだけでしたからね。

んで、別に誰に対してとかじゃないですけど「殺すぞ」を連呼してましたからね。

ただ、僕もアホじゃないんで、布団入って天井見ながらでも頭ん中ではネームやってるんですよ。

んで、2つのセリフが出たことで「これで絶対 通るわ」って思えたんです。

それが「先生、黒髪になっても気付いてくれる?」1話目の星田竜兵の

「ジブンは人に罰与えられるような人間じゃないですから」と小杉尚美の

「竜ちゃんは私が髪黒くしてもわかる?」なんです。

単行本では小杉のセリフは「竜ちゃんは私が黒髪にしても気付いてくれる?」に

変わってますが。

んで、1月5日に1話目のネーム1発で通したんです。

つーか「ボツにできるもんならしてみろよ」思てましたから、僕。

たぶん、1月5日頃のブログで「ここ2,3日の長谷川は間違いなく天才」とか

「これが底力、これが地力」みたいなこと書いてたハズです、僕。

で、2週間でネーム3話通して、平行してカラー仕上げて、準備期間なしで1話目の原稿に

突入してるんですよ。

だから、去年の12月にバイト辞めてから1話目の原稿仕上げるまでの間

ボロボロやったんですよ、僕。

しかも、この話、1月12日に吉田さんに会うまで誰にもしてませんでしたからね。

親兄弟にさえ。


すみだ、これで満足か?


んじゃ、バイバイ。